2012年3月26日月曜日

将棋の棋譜検討 横歩取り 3八歩戦法

将棋の棋譜検討 横歩取り 3八歩戦法

将棋倶楽部24で10級のものです。

先手番を持ってますが、横歩取りをやるなら後手を持ちたいので、9手目に1六歩とついて、相手に手番を与えています。

24手目に相手は△3三銀でしたが、私が知っている定石では、ここは3三歩と打つのが良いそうです。

その理由は29手目まで見てみると、飛車の素抜きがあるということで、銀得になってるのはわかるのですが、直後の30手目の9五角からの反撃にはどう対処すればよかったのでしょうか?

▲8二歩は狙いどころだとは思っていたのですが、△8七歩と打たれて、同金と取った後に8筋に飛車を打たれると失敗する気がしたので、中々指せませんでした。

そのほか何か悪い点がありましたら、ご指摘よろしくお願いします。





先手:私10級

後手:相手10級



▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3四歩 ▲7八金 △8五歩

▲2五歩 △3二金 ▲1六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛

▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △7六飛 ▲2二角成 △同 銀

▲7二歩 △同 銀 ▲6六角 △2三歩 ▲3四飛 △3三銀

▲3六飛 △8六飛 ▲3三角成 △同 桂 ▲8六飛 △9五角

▲8七歩 △8五歩 ▲9六歩 △8六歩 ▲9五歩 △8七歩成

▲同 金 △6五角 ▲8八金 △4七角成 ▲5八銀 △2九馬

▲2一飛 △3一歩 ▲1一飛成 △4七桂 ▲同 銀 △同 馬

▲5八金 △3七馬 ▲4八銀 △3八馬 ▲4九歩 △3七銀

▲同 銀 △同 馬 ▲4八銀 △1九馬 ▲3六香 △5五馬

▲2一龍 △8八馬 ▲同 銀 △7八金 ▲4七銀 △3七銀

▲6九桂 △4四香 ▲4八歩 △2九飛 ▲4九角 △4七香成

▲同 歩 △3八銀成 ▲4八金 △6八銀 ▲5八玉 △6九銀不成

▲5九玉 △4八成銀 ▲同 玉 △2八飛成 ▲3八歩 △6八金

▲4六歩 △3七金



まで86手で後手の勝ち


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唯一にして最大の(?)疑問手は39手目▲8八金。

その前の△6五角(本来なら▲4五角)の両取りは

▲6九角(同じく△4一角)と受けるべきです。

一見角が窮屈で打ちにくいですが、ここはいったんは受けておけば、

打った相手の角がかえってこちらの目標になってしまいます。



以下は蛇足ですが、個人的に▲1六歩と意図的に手番を渡す行為は感心しません。

たま~にやる(大会で使う隠し玉など)ならともかく、

普段からそういう小細工を弄していると「癖」になってしまい、

そういう手段(≒嵌め手)でしか勝てなくなります。

それでもいい(上達する気がない)と言うなら自分の関知するところではありませんが。



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▲1六歩(9)は疑問。どうせ手渡しするなら▲9六歩の方が良い。この形なら後手から棒銀の端攻めも無いし、先手が居飛車穴熊にする可能性も無いから決して損はない。▲8四飛や▲8六飛の形となった時に▽9五角の王手飛車も消しているので有効な手です。また▽8六飛と来たときに▲8七歩と謝らずに▲7七桂からひねり飛車にする可能性もあるので▲1六歩より▲9六歩の方が100倍働いています。本譜もものの見事に▽9五角(30)の王手飛車をくらってしまった。

▲8七歩(31)では、▲8五飛打▽8六角▲同飛▽9五角▲7七角▽同角▲同角▽2六飛▲5三角成▽2九飛成という手順も考えられるのだけど、これは先手不利。角銀持っているのにまるで手がない。逆に後手からは▽5六歩が早い。▲1六歩や▲7二歩が全然役に立っていないからだ。もし▲8二歩▽同銀の形なら▽2九飛成の後▲7二角が有って後手結構受けにくい。

結局、本譜の順は仕方なかったのだが、問題は39手目。詰めろ桂取りで▽4七角成を許したのは酷い。後はもうだめ。

▲1六歩と▲7二歩が最後まで何も役に立ってない。▲6六角(21)がハメ手チックないんちきくさい手で、23手目▽3三歩でも全然だめだったと思う。39手目▲6九角なら銀得であり▲8二歩や▲2一飛の狙いが残っているので先手有利だったろうけどね。

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