小池重明さんの将棋で質問です。
小池重明さんの将棋で質問なのですが芹沢八段との将棋で指した5六銀について、あの手はどう評価すればよいのでしょうか。
あと小池さんの棋譜がたくさん載っている本や資料があったら教えてください。一応団鬼六さんの小池重明三十一番勝負は見ました。
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(将棋が強くもないのにおこがましいですが)
銀を取り合って、小池氏が持ち駒の銀を交換する前と同じ5六に打った手ですね。
芹沢に「この銀はもともとここにあった銀ではないか、こんなのは将棋の手ではない」と言われたというエピソードですが、
これは、芹沢の「軽妙さ」と、小池氏の「重厚さ」が、噛み合わなかった、ということだと思います。その手自体がものすごいというより、棋風の差と、「憤兵は敗れる」という故事の通り、怒りに任せた芹沢の自滅のような気がします。
小池重明実戦集。圧巻のすごい本です。入手困難かもしれませんが。
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▲5六銀についてですが、おそらく手の善悪というより芹沢八段の「好み」に合わない手だったのでしょう。
芹沢八段のことはエピソードでしか知りませんが「振り飛車は指すな」という言葉を吐いたり、常に本筋を目指す、手の効率にひときわ敏感な棋士だったように思います。
だいたいの局面において価値は手持ちの駒>盤上の駒ですから、交換したものをもう一度打つとは何ごとか、と。
しかし、逆にそういうことを気にするあまり大山升田といった天才、あるいは超一流にかなわなかったのではないか、という気がします。
余談なんですが、小池重明氏の将棋って棋譜で並べると大したことがないと感じませんか?
(いや、指せば確実に吹っ飛ばされますけど)
たぶん雰囲気というか、纏うオーラがある人だったのでしょうね。
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後半のみを。
『実録・伝説の真剣師・小池重明実戦集』(大木書店)
値段は高い(6000円くらい)ですが、愛棋家には人気があります。
棋譜が中心です。
『伝説の真剣師・小池重明伝』(大木書店)
前書の姉妹版です。棋譜や小池氏・アマ強豪のエピソードが多く載っています。
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