将棋 棋譜鑑定
後手が僕です。
棋譜鑑定をよろしくお願い致します
▲7六歩▽3四歩▲2六歩▽4四歩▲4八銀▽4二飛▲6八玉▽6二王▲7八玉▽7二銀
▲5六歩▽7一王▲5八金右▽9四歩▲2五歩▽3三角▲7七角▽3二銀▲6六歩▽9五歩
▲8六角▽5二金左▲5七銀▽4三銀▲8八玉▽4五歩▲3六歩▽3二飛▲7八銀▽3五歩
▲同歩▽4四角▲2四歩▽3五飛▲3七歩▽3三桂▲2三歩成▽2五桂▲5九角▽3六歩
▲同歩▽同飛▲3七歩▽2六飛▲同飛▽同歩▲3三と▽5四銀▲2一飛▽投了
①どこが悪かったのか
②どうするべきだったのか
③どう考えるべきだったのか
この三点を主にご指摘していただければ有難いです。よろしくお願いいたします。
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46手目は▽同角の間違いでしょうか。
▽4五歩(26)は時期尚早だったと思います。四間飛車にとって▽4五歩は一局の命運を分ける切り札の一手ですから、早すぎると負担になるし、遅すぎると空振りになります。ですから角交換が必然の形で一気に捌く時か▽4五歩が銀取りになる時とか、効果的なタイミングで突きたいのです。本局はどちらでもないので、問題だったと思います。この後の展開を見ると▽4四角を作る意味だったのでしょうが、▽5ニ金左型な為に2筋が無防備となって無理筋です。▽3二金型なら▽4五歩▽4四角▽4三銀▽3二金▽3三桂の形は場合によっては成立するかも知れません。同じ動くにしても▲9八香とか先手の陣形が中途半端なタイミングで浮き駒ができやすい時に動きたいのです。3筋から動くにしても▽3ニ飛~▽5一角として2筋を受けたままにしておくのが形です。しかし、こうすると▽4五歩がまるで意味の無い手になってしまい、▲7七角と戻されて▲6五歩を見せられて拙い。これが▽4五歩(26)が時期尚早だったという意味です。歩は前に進むと後戻りできないのが致命的欠陥ですから、そうなると完全に裏目です。▲5七銀が浮き駒であったなら本譜の順も成立したでしょうが、先手陣は綺麗な左美濃で連絡良くまとまっています。つけいる隙がありません。2筋突破が早すぎるので本譜は全然無理筋です。45手目▲2七歩とされても駄目です。
穴熊にされる前に動かなければと考えたのだと思いますが、以下のように指す方が良かったと思います。
26手目から▽4一飛▲9八香▽1四歩▲9九玉▽1三桂▲8八銀▽2五桂▲同飛▽2四歩▲2八飛▽2一飛▲3六歩▽2五歩▲4八銀▽2六歩▲3九桂▽2七歩成▲同飛▽同飛成▲同桂▽2八飛で後手有利。
▽4一飛が角筋を避け角を自由にし▲3一角~▲5三角成を消した無駄の無い待機。▽1四歩は▲2四歩▽同歩▲2二歩の対策と思わせて、端桂から▽2五桂ポン。▲8八銀では▲3六歩としても▽2五桂▲同飛▽2四歩▲2八飛▽2一飛▲4八銀▽2五歩▲3七銀▽1五角▲1六歩▽2六歩▲1五歩▽2七歩成▲4八飛▽3八と▲同飛▽2九飛成で後手有利。角損だけど飛金取りが受からない。▲3六歩のところ▲6七金▽2五歩▲7九金▽2六歩▲7八飛▽2七歩成▲7五歩と敵は焦土戦術で来るかも知れない。▽2八と▲7四歩▽同歩▲6五桂▽4二角▲5三桂成▽同金▲2二歩▽同飛▲5三角成▽同角▲3三金▽7五桂▲2二金▽2九と▲7七金▽5二銀で後手有利です。後手には▽1九と、▽1三角、▽8五桂、▽6四角、▽9六歩など指したい手が山ほどあるのに先手は▲1一金と金がそっぽに行く手ぐらいしかない。▲5五香は嫌なので▽6四角ぐらいで十分。こんな風に逆用されるから穴熊にする時は▲2五歩を急がない方が良いのです。本譜は▲2五歩を最大限に活かしてしまったのが大失敗の理由です。相手の指し手をどう逆用するか。それが四間飛車の必殺奥義です。
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