2012年3月8日木曜日

将棋の定跡について

将棋の定跡について

①将棋に強くなるには、定跡を覚える必要があるのでしょうか?

②定跡を覚える必要がある場合、定跡を覚えないで強くなるレベルはどのくらいでしょうか?


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1、定跡を覚える必要がある。正確には思考の流れを覚えるのが肝心です。将棋というゲームにおいて、どのような駆け引きが行われているか知るためのものです。



2、定跡を覚えないの条件によると思います。

例えば、プロ棋士の棋譜やネット将棋、対局者の手筋、等々定跡にのっとっていますのでこれらを学ぶことは定跡を学ぶことにつながると思います。

まぁ、定跡本を参考にする=定跡を学ぶというのであれば、才能があれば逆に上記の理由から強くなる可能性はあると思いますが、

定跡本を読んだ方が早く上達するだろうと考えられます。



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人によって違うと思います。

定跡は教科書みたいなもんで覚えた方が絶対いいとおもいますが、忘れてはいけないのが必ずしも相手が定跡どうりに指してくるわけじゃないということです。定跡は強くなるための近道であって強くなるわけではありません。でも覚えておいて損はないとおもいます。

二番は特に人によって違うとおもいます。

難しい話ですが、もし天才がいれば定跡を覚えずにプロになることができる人だっているはずです。


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定跡というのは、初期の駒組みと仕掛けのことですよね。

(1) ある程度必要。

(2) 道場の3段。

強い人と指していると自然に覚えてしまいますが、それは、定跡を覚えたことにしないとするなら、3段レベルにはなれると思います。

というのは、アマ強豪には、独自の戦法で指す人が結構いるからです。パソコンの将棋も序盤は下手でも終盤に追いついてきます。

ただ、そういう人は、相手の戦法の罠にはまり易いので、あまり強くはなれないでしょう。

たとえ、自己流の戦法を使うにしても、将棋というのは常に自分が主導権を握れるわけはなく、相手の手に合わせてこちらも戦い方を変えなくてはなりませんが、その多くは定跡手順です。そうすると相手は、良く知っているが自分は知らないという場面が出てきて、不利になってしまいます。

相手の戦法にはまらないために、幅広い定跡知識が必要なのではないでしょうか。



いろいろな局面によく現れる部分的な定跡を手筋といいますが、それは本で学ばなくとも、強い人と指すと自然に頭に入ります。この部分さ優れていれば、特に定跡を学ばなくても、かなりの強さになれると思いますよ。もちろん、これは本でも学べます。

また、定跡本には、他にも手筋やねらい方などがいろいろ書かれていますから、定跡は手筋の勉強になります。


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定跡を暗記する意味はほとんどありませんよ。

よくある感想が「定跡を覚えたけど、相手が定跡通りに来ない。。。」

ただ、定跡の手の意味を理解することは非常に重要です。



定跡の意味とは何かというと、将棋は基本的に何か意味のある手を指します。

例えば玉を囲うとか、攻めの体制を作るとか、相手の攻めを予め受けておくとかです。



玉の囲い方にしても、金銀が逆形だと隙だらけだったり、組む手順を間違えると

すぐに潰されたりします。自分で何度も失敗しながら身に付けていくこともできますが、

定跡の解説を読んで、定跡の手の意味を知ることで、無駄な失敗を繰り返すことなく、

早く正しい手を身に付けることができるのです。



うちの父は、定跡など勉強していませんでしたが、職場ではダントツに強かったようです。

私は中学の覚えたての頃は父には全く歯が立ちませんでしたが、本で勉強していたら

2年くらいで追い付き、5年後には私が飛車角を落としても勝てるようになっていました。

父は3級くらいだったようです。きちんと本で勉強することがどんなに近道か分かるかと

思います。

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