将棋の棋譜検討お願いします。(角換り腰掛け銀)
将棋の棋譜検討をお願いします。
将棋倶楽部24で9級のものです。丁度この対局に負けて9級に落ちてしまいました。
相手の戦法が何であれ、自分が一手損角換りをやる場合は腰掛け銀にしようと思っています。
気になるところとしては、玉は2二に入城したほうがいいのか、あるいは5二金、3一玉の形のままにしておくのかどうか。
相手が矢倉にしてきたので、つられて自分も矢倉にしています。
4五歩から戦いが始まりましたが、これは同歩で問題ないですよね?
続いての35歩ですが、これは同歩と取るべきなんですかね?...
45桂から3三歩があるので、取らないで4四銀と何かで見たことあるので(この局面ではどうなのか分かりませんが)、そのような手順になっていますが、
その後が大変で結局崩壊してしまいました。
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。
先手:aite
後手:jibun
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8八角成
▲同 銀 △2二銀 ▲7七銀 △3三銀 ▲7八金 △7二銀
▲6八玉 △6四歩 ▲4八銀 △6三銀 ▲4六歩 △5二金
▲4七銀 △4四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲6六歩 △7四歩
▲5六銀 △5四銀 ▲5八金 △4二玉 ▲9六歩 △3一玉
▲7九玉 △8四歩 ▲8八玉 △9四歩 ▲3六歩 △7三桂
▲6七金右 △2二玉 ▲3七桂 △4三金右 ▲4五歩 △同 歩
▲3五歩 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲3四歩 △3六歩
▲4五桂 △同 銀右 ▲同 銀 △同 銀 ▲4四歩 △3四金
▲5五角 △3三金引 ▲4三銀 △3七歩成 ▲3二銀成 △同 玉
▲4三金 △同 金 ▲同 歩成 △同 玉 ▲4四金 △5二玉
▲2四飛 △5四銀 ▲2二飛成 △4二歩 ▲6四角 △6三金
▲4三歩 △6一玉 ▲3一龍 △7二玉 ▲5三角成 △同 金
▲同 金 △8五桂 ▲5四金 △7七桂成 ▲同 桂 △6九銀
▲4二龍 △6二歩 ▲6四桂 △8三玉 ▲5三龍 △7三銀
▲6五桂 △8一桂 ▲7一銀 △7二飛 ▲同 桂成 △同 玉
▲7三桂成 △同 桂 ▲8二金 △6一玉 ▲5一飛
まで101手で先手の勝ち
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ほぼ先後同型に組まれたため、手番の差がモロにでたと言える将棋です。一手損角換わりという戦法が後手有効とされるのは、この対局で出現する仕掛けの局面(40手目△4三金右まで)において、先手には▲2五桂の跳ねがないが後手には飛車先を伸ばす立ち遅れが怪我の功名になり△8五桂が残っていることです。従って▲4五歩に対し本筋は△8五桂でした。ここで▲8六銀なら銀が動いて薄くなった6筋を狙うように指します。私なら▲4五歩△8五桂▲6八銀△4六角(自玉頭・飛車のコビン・敵桂馬を先手で狙う急所)▲2七飛△6五歩という展開を危惧して指したでしょう。以下▲4四歩△同銀▲2四歩△同歩▲2三歩△同金▲4一角と進み、先手は馬作りというより△6四角と端を睨む好形を拒否する展開、後手は▲7四角成の瞬間7筋に歩が立つので攻めのチャンスという将棋になっていったでしょうね。
また▲3五歩にも挨拶は不要で反発するべきでした。▲4五桂の瞬間がチャンスとばかりに△4六角なら好転していたでしょう。
最終的な敗着はやはり△3七歩成だと思います。
この将棋は角換わりした後手の注文で進んでいます。同型に組む流れは互いの右桂の差が明らかですから先手に不満なのです。自分に主導権があるなら受けに回らず、積極的に攻め合えばよかったのですよ。敗因は、
○相手が矢倉にしてきたので、つられて自分も矢倉にしています。
という局面の認識の甘さだと思います。
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まず、ご質問の手順についてお答えします。
▲3五歩を△同歩と取るのは、この場合は悪手というわけではありませんが、やはり▲4五桂から一方的に攻められることになるので、△4四銀の方が良いでしょう。
△4四銀という手の意味は、実戦の中でも出てきていますが、▲3四歩と取られたときに△3六歩と桂取りに反撃をすることにあります。
次に、棋譜を並べてみて気になった点をいくつか指摘します。
48手目△3六歩(これは有効手です)に対し、▲4五桂とされたとき△同銀右と取っていますが、この桂跳ね自体は特に厳しい手ではないので、先に△3七歩成とした方が良いと思います。
最もまずかったのは、58手目の△3七歩成です。ここでは、△4二歩と打つのが受けの手筋で、これなら先手も攻めきるのは大変だったと思います。
最後に、全体的な感想を。
角換わりの将棋は、中盤戦がとても短いと言われています。これは、角、銀、桂という攻めの駒が交換になりやすいので、一度攻めが始まると受けきるのはまず不可能だからです。だから、後手としてもタイミングを見て反撃をする、という気持ちを常に持っておく必要があります。
特にこの将棋では、一手損の形を生かす意味でも、どこかで△8五桂という手を使って攻め合いに持ち込むことを考えるべきでした。
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