【将棋用語】丸山ワクチンって何ですか?
昨日の棋王戦の棋譜中継の文章中にあったのですが、どんな意味でしょうか?
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「ごきげん中飛車」というのは、後手が角道をとめない中飛車戦法です。
この戦法で高い勝率を上げた、近藤正和六段のイメージからその様に呼ばれています。
この戦法に対する先手の対策は、種々ありますが、最初に登場して現在も改良して指され続けているのが、「丸山ワクチン」です。
これは、丸山忠久九段が指し始めた戦法で、この名称で呼ばれています。
将棋の格言に「角交換には5筋をつくな」というものがあります。
ごきげん中飛車戦法は、4手目に5筋をつきます。
これに対して、先手から角交換をするのが「丸山ワクチン」です。格言に従い長期戦になれば徐々に有利になるという大局観です。
この戦法には、直ぐに後手の対策が登場しましたが、それに対して佐藤康光九段(前棋王)が9六歩と端歩を突く新手を指して、その後現在まで有効な対策のひとつとして指され続けています。
最近では、「丸山・佐藤戦法」と呼ぶ場合もあります。
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どういう戦法なのかは他の回答者が書いているとおり
(自分は居飛車党ですが使ったことがありません)。
棋士の名がつく将棋の戦法名は
「○○流(内藤流空中戦法など)」「○○システム(森下システムなど)」
が多いのですが、
丸山ワクチンは丸山千里(日本医科大学名誉教授)が開発した
結核の治療薬「丸山ワクチン」にひっかけてこう呼ばれます。
まるでゴキゲン中飛車が病原菌みたいな扱いです(笑)。
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